JAS有機認証とは
 元来、有機栽培とは、農薬・化学肥料を問わず一切の化学物質を使用しないで3年以上経 過した圃場で栽培する事を意味し、単なる「無農薬栽培」(注1)よりは格段に厳しい栽培 法です。以前はガイドラインという法的拘束力のない基準が存在しましたが、いい加減な表 示が横行しているため、このほど農林水産省が罰則のある法律として施行したものです。
 改正JAS法有機認証では、市販される農産物や加工食品に「有機」という文字を表示す る場合、認証を受けなければならないとしています。従って認証されたものには、上記のよ うなマークと認証番号、認定検査を受けた第三者認定機関の名称が表示されます。
 JAS有機認証は農家や事業所にとって大変な負担を強いられます。莫大な認証検査費用 が毎年かかることや膨大な認証申請書類、年間の農作業から出荷までを克明に記録した報告 書の提出など大変厳しい労力が伴うことから、事実上の有機農業潰しと批判される向きもあ りますが、その検査内容は大変厳格で、ISO農業版と言われるほど非常に厳しい検査に合 格したものだけに与えられる認証です。
 当社では15年以上も前から今法律内容以上の有機栽培を実践し、生産者と会員様の交流 を行ってきましたので、当初は不要と考えましたが、当社がいい加減な栽培を指導していな いことの証明と、これからご購入をお考えの方々にとりましては、一つのご判断いただく材 料となることを考えまして、認証を取得するに至った次第です。(今回の有機JAS法でも認められる人体に全く影響の無い天然植物由来のエキス等を、育苗の時期に限って使用することがあります。)

(注1) 「無農薬栽培」・・・
無農薬栽培とは、栽培期間中のみ農薬を使用しない意味で、化学肥料については触れていないことと、裏作・表作とも無農薬であるとは限らないことにご注意が必要です。(法律の対象外)